大日如来は『十三佛』図では虚空蔵菩薩に次ぐ位置におられ、十三回忌に飾られる仏様です。 大津絵以外の大日如来図では非常に豪奢な飾りを身にまとう姿で描かれることが多く、これはこの如来が宇宙そのものを表しているからだと言われています。 この図の印相(手の組み方)は智拳印と呼び、この絵が正確には「金剛界大日如来」図であることが分かります。 その名の通り金剛界を図示した曼荼羅(マンダラ)では主尊となり中央に配置され、そのこともあってか非常に知名度が高い仏様でしょう。