鍾馗は道教発祥の神様で、中国唐代の故事が起源とされています。
唐の玄宗皇帝が病に伏したとき、病魔を払い、宮中の鬼を懲らしめたのが鍾馗であると伝えられおり、以降、邪気を払う効力があるということで、民衆の間に広まっていきました。
もともと科挙に落第し自殺した人物が、死して鍾馗となったということで、その姿形は唐代のものに倣っています。
京都や大津の町家の屋根の上には、この鍾馗の像を飾る習慣があります。
今でも多くの家の上で睨みを利かせている姿を見ることができますので、近隣を散策される機会がある方は、ちょっと探してみられるのも良いかもしれません。 |