梅持つ女

B29 『梅持つ女』

色紙

  大津絵に登場する花の中で、圧倒的に登場頻度が高いのが梅花です。
  この図はその梅の花を手に持つ美人図で、おそらく『藤娘』などと同じく、江戸初期〜中期頃から存在する古い構図の絵でしょう。

  着物の色は大津絵特有の赤茶が塗られており、美人画としては珍しい配色です。着物に散った大輪の花模様も、あまり他の絵では使われない紋様で、この絵を特徴付けるものとなっています。




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