F11 『釣鐘提灯』

無地色紙

 猿が提灯と釣鐘を天秤で提げている図。
 よくみると、両者の高さが現実とは逆になっています。

 考えが足りない者を猿に喩え揶揄するのが大津絵の常套手段ですが、この場合は”重さ”=”本当の値打ち”を逆さまに扱う人間を諷刺したものです。




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