F03 『天狗と象』

無地色紙

 江戸時代、長崎から江戸に向け象を運んだことがあったそうです。
 初めて見る動物ですから、街道は見物客で大きな騒ぎになったようですが、大津絵師も早速、この生き物を大津絵に仕立てました。
 同じく鼻の長さを誇る天狗と長さ比べをしています。

 「くらぶれば長し短しむつかしや 我慢の鼻のおきどころなし」




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