G15 『鬼の雪中念佛』
泥地色紙
基本的には「鬼の寒念佛」と同モチーフの絵であり、意味するところも変わりません。
鬼が僧衣をまとっている絵で、慈悲ある姿とは裏腹な偽善者を諷刺したものです。
違うのは撞木の代わりに傘をさし、背を丸め雪中を歩いているため、より鬼としての威厳が失われているところでしょうか。
「欲深き人の心と降る雪は積もるにつけて道を忘るる」
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