S07 『大津絵十人衆(旧)』

泥地全紙

 大津絵十種を寄せ描きにしたものが、上の「大津絵十人衆」であり、寄せ描きのやり方も様々ですが、上図の十人衆はちょっと特殊であす。

 江戸時代にも、このような十人画が存在したかは定かでありませんが、四代目松山による創作が、現在までに何種類か描かれています。
 上のものは、1980年頃に描かれたもので、本人はあまり気に入ってはいないようです。
 奴に肩車された藤娘や、鷹匠の鷹に太鼓を盗られる雷公など、微笑ましい十人衆は、ある意味大津絵らしいとも言えますが、美術史家の方々の目に触れると、遊びに過ぎると叱られそうでもあります。




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