H11 『騎牛帰家』 A

和紙

 四代目松山が制作した『大津絵十牛図』の六番目、『騎牛帰家』の絵です。
 禅の悟りを牛に喩え、その過程を表したものが十牛図ですが、この絵では、得た悟りに拘らず笛を吹き家路に就くところです。

 禅の教えでは、ここからまた一心に身を修めてゆく必要があるとのことですが、凡人にしてみればこの絵のような悠々とした心境は羨ましい限りです。




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