隼

C04 『隼』

無地色紙

  野生の隼(はやぶさ)を描いた図です。松にとまる姿を、横から描いた構図は、『』などと共通する典型的な猛禽類のスタイルです。
  隼と鷹は、もちろん別種の鳥類ですが、大津絵はそこまで厳密に描き分けているわけではありません。

  この隼の図は、大津絵では頻出する丹(朱色)が使われていません。色数も少なく、構図も単純化されていることから、趣味で模写される初心者の方に人気のある図のようです。
  もっとも、単純な構図ほど、描線等に気を使うことも多く、決して簡単な図とは言い難いでしょう。




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