M01 『釣鐘弁慶』 A
泥地二枚綴

 義経に出会う前、僧兵時代の弁慶の姿です。
 三井寺の鐘を奪い、引き摺っていく途中で谷底に投げ落としたという故事があり、そのときのものという鐘が現在も三井寺(園城寺)に飾られています。

 重い鐘を片手で持ち上げる姿は、当時の弁慶の怪力豪放ぶりをよく表しており、大津絵十種に選ばれるほどの人気を得ました。
 身体剛健の護符とされたのも頷ける話です。

 現在では義経の片腕となり、忠臣として活躍する姿の方が人気があるようです。




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